@article{oai:suzuka.repo.nii.ac.jp:00003030, author = {川又, 俊則 and KAWAMATA, Toshinori}, issue = {5}, journal = {鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部紀要第5号 2022, Journal of Suzuka University and Suzuka Junior College Vol.5 2022}, month = {Mar}, note = {可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けられる「地域包括ケアシステム」の構築について,厚生労働省は2025年を目指している.住まい・医療・介護・予防・生活支援がおよそ30分以内の地域での一体的提供が目標だが,現在は,死を病院で迎える割合は7割を超える.自宅ではなく高齢者福祉施設で死を迎える割合も増加し,同施設では病気・療養だけでなく死への対応が必須である.日本で信仰を持つ人の割合は2,3割である.加齢でその割合は増すが,死を迎える現場で,信仰を持つ者はマイノリティであり,配慮は考慮されていない.本稿では筆者がこれまで行ってきた調査および,現在の実態を統計資料等で確認し,老いと死と信仰の現在地点を,日本全体を俯瞰して考察する. ローマ・カトリック教会は高齢者福祉施設を持つが,他宗教で宗教者の老後は,それぞれの家族他で過ごし,各国の社会福祉制度で対応される.高齢を生きる人びとにとって不可避な配偶者等との死別に関して,イギリスの調査では,熱心な信仰者にとって宗教(キリスト教)は支えになっていた.日本では仏教がその役割の多くを担うだろう.遺族へのケアやそれ以外でも社会福祉的な視座を持つ僧侶らがそれぞれ地道に活動を続けている.超高齢社会の現在,「地域包括ケアシステム」がイメージする中学校区内に一定程度存在する神社や寺院の意義を考え,宗教者の「教化」にとらわれない活動を行うことは,地域の人びとに大いに貢献できるだろう.}, pages = {129--140}, title = {老いを生きる人びとの信仰 ―高齢者福祉施設と地域包括ケアシステムに注目して―}, year = {2022}, yomi = {カワマタ, トシノリ} }