@article{oai:suzuka.repo.nii.ac.jp:00003055, author = {天野, 剛至 and AMANO , Tsuyoshi}, issue = {6}, journal = {鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部紀要, Journal of Suzuka Universuty and Suzuka Junior College}, month = {Feb}, note = {本稿は,ルイス・サッカーの『穴』(Holes, 1998),エリン・エントラーダ・ケリーの『ハロー,ここにいるよ』(Hello, Universe, 2017)など,地下トンネル,空井戸,シェルターを含む〈穴〉が登場するアメリカ児童文学四作品を取り上げる.これらの物語では,エスニックな背景を持つ(前)思春期の登場人物――「境界にある人たち(リミナル・ペルソナ)」――が少年少女から青年へと移行するカミング・オブ・エイジの過程で〈穴〉に遭遇し,かれらのアイデンティティが文化横断的・世代縦断的に再構築されるさまが描かれる.結論として,〈穴〉は「支配的な語り」と「対抗的な語り」が相互作用する「境界的な領域(リミナリティ)」を意味するメタファーであり,主人公が自らの主体性を磨き,新たなトランスナショナル・アイデンティティを獲得する「戦略の場」としての表象が浮かび上がってくる.}, pages = {1--20}, title = {リミナル・ペルソナートランスナショナル児童文学におけるメタファーとしての〈穴〉に関する一考察ー}, year = {2023}, yomi = {アマノ, ツヨシ} }